信頼をベースにした満足化した社会
2016年06月10日
ゲーテのファウストは悪魔に魂を売った人類の良心の呵責を描いたものですが
損得勘定を超えた内発的で利他的な行動は今もっとも求められるものではないでしょうか。
ある社会学者が最適化から満足化へと社会は生れ変わるべきだと言っています。
最適化とは経済合理性に沿った利潤の最大化を目指す行為をいい資本の原理。
満足化とは「そこそこ満足なら」前に進もうということで人間の原理です。
最適化した社会は常に不安がベースにあり現状よりもっといいものがあるんじゃないかと
人々が渇望し競い争い続けるものです。
満足化した社会は信頼をベースに人々が他者や共同体に貢献し
また個々人を契約書でがんじがらめにせずそして資本によって振り回されることもせず
お互いを包摂しあえる安心できるものです。
私は満足化した社会の共同体にこそ存在価値があると思っています。
私の歯科診療もそれに資することができればと考えています。