生きていく食事
2016年02月01日
神足裕司・明子夫婦の書いた本が素晴らしかった。
神足裕司さんは有名なコラムニストですが2011年にくも膜下出血に倒れるも
奇跡的に復活しその後自宅介護となりました。
この本は神足さんの家族や友人・医師・看護師達が神足氏の病状をよくしようと
工夫した様々の思い出の食事を食べてもらうという話です。
たくさんの美味しそうな料理(神足さんの故郷の広島のお好み焼き、横浜本牧アルドコーヒー
誕生日ケーキ、春キャベツサラダなどなど)とその作り方
そして料理にまつわる楽しい思い出を夫婦で綴られています。
そういった食事を続けていくうちに病気でできなかったことができるようになった。
神足裕司さんは病気に倒れてもなお断片的に記憶をなくすという症状をかかえながら
文章を書く才能は枯渇していない。
要介護度5ですから生活は大変なことと思います、
ですが読後は温かな家族や仲間に囲まれながら生きている神足さんの姿に豊かさを感じ
幸福感を感じさせます。
私自身、毎日の食事が素敵なものになるよう心がけたいと思いました。